祇園祭 粽一覧|山鉾ごとのご利益・値段・飾り方を徹底解説

祇園祭の粽(ちまき)をどの山鉾で授与してもらえばいいのか、迷ったことはありませんか?山鉾の数が多すぎて、それぞれのご利益や値段、授与場所を一から調べるのはなかなか大変です。

初めて祇園祭を訪れる方なら、「粽って食べるもの?」「玄関に飾るって聞いたけど、どうやるの?」と疑問が尽きないかもしれません。毎年訪れているリピーターの方も、「去年の粽はもう返納した方がいい?」「今年は違う山鉾にしてみようかな」と考えるタイミングがあるはずです。

祇園祭の粽は、山鉾ごとにご利益や見た目が異なり、それぞれに独自のストーリーがあります。34基もある山鉾のちまきをすべて把握するのは、地元に住んでいてもなかなか難しいことです。

この記事では、前祭・後祭の山鉾ごとのちまき一覧をはじめ、ご利益・授与場所・値段・飾り方・処分方法まで、実用的な情報をまとめてお伝えします。宵山当日に迷わず動けるよう、スケジュールや混雑のポイントも交えて解説しています。ぜひ祇園祭を訪れる前の下調べに役立ててください。

  1. 【結論】祇園祭の粽(ちまき)一覧|山鉾ごとのご利益・授与場所・値段まとめ
  2. 祇園祭の粽(ちまき)とは?基礎知識
    1. 粽(ちまき)の意味と特徴
    2. 粽の由来と歴史|疫病退散の祈願から生まれた厄除けお守り
    3. 蘇民将来伝説との結びつき
    4. 食べられない?祇園祭の粽が食べ物ではない理由
    5. かつて鉾から投げられていた「ちまき投げ」の歴史
  3. 祇園祭 粽一覧|山鉾34基のご利益・種類まとめ
    1. 前祭(さきまつり)山鉾のちまき一覧とご利益
    2. 後祭(あとまつり)山鉾のちまき一覧とご利益
    3. 厄除けちまき(蘇民将来之子孫也ちまき)
    4. 福寿増進ちまき
    5. 各山鉾ちまきの特色・個性まとめ
  4. 祇園祭ちまき人気ランキングTop5
    1. 1位:長刀鉾のちまき
    2. 2位:函谷鉾のちまき
    3. 3位:菊水鉾のちまき
    4. 4位:月鉾のちまき
    5. 5位:鶏鉾のちまき
    6. おすすめの選び方|ご利益・目的別ガイド
  5. 祇園祭ちまきの授与場所・授与スケジュール一覧
    1. 前祭(7月13日〜16日)ちまき授与スケジュール
    2. 後祭(7月20日〜23日)ちまき授与情報
    3. 山鉾町ごとの授与場所・会所一覧
    4. 宵山・山鉾巡行の授与時間
    5. 八坂神社のちまき授与
    6. ネット授与・通販に対応している山鉾
  6. 祇園祭ちまきの値段(初穂料)・料金相場
    1. 各山鉾ちまきの初穂料一覧
    2. 授与品以外の関連商品の価格帯
  7. 粽の飾り方・保管方法・処分方法
    1. ちまきの飾り方・吊るし方|玄関への正しい飾り方
    2. マンション・集合住宅での飾り方
    3. いつまで飾る?飾る期間の目安
    4. 古いちまきの処分・返納方法とマナー
  8. よくある質問(FAQ)
    1. Q. 祇園祭の粽はどこで買えますか?
    2. Q. 昨年のちまきはどう処分すればいいですか?
    3. Q. ネット授与はどこでできますか?
    4. Q. ちまきはどこに飾ればいいですか?
    5. Q. ちまきのサイズや形に違いはありますか?
  9. まとめ|祇園祭の粽一覧を活用して宵山を満喫しよう

【結論】祇園祭の粽(ちまき)一覧|山鉾ごとのご利益・授与場所・値段まとめ

まず全体像を把握したい方のために、代表的な山鉾のちまき情報を一覧でまとめます。詳細はそれぞれの見出しで掘り下げていますので、気になる山鉾があればそちらもチェックしてみてください。

山鉾名 主なご利益 授与期間(目安) 初穂料(目安)
長刀鉾 厄除け・無病息災 7月13日〜16日 1,000円〜
函谷鉾 厄除け・家内安全 7月13日〜16日 1,000円〜
菊水鉾 長寿・健康 7月13日〜16日 1,000円〜
月鉾 厄除け・縁結び 7月13日〜16日 1,000円〜
鶏鉾 厄除け・諸願成就 7月13日〜16日 1,000円〜
放下鉾 厄除け・開運 7月13日〜16日 1,000円〜
岩戸山 厄除け・縁起 7月13日〜16日 1,000円〜
橋弁慶山 厄除け・武運長久 7月13日〜16日 1,000円〜
北観音山 厄除け・商売繁盛 7月20日〜23日 1,000円〜
南観音山 厄除け・家内安全 7月20日〜23日 1,000円〜
大船鉾 厄除け・航海安全・交通安全 7月20日〜23日 1,000円〜
鈴鹿山 縁結び・厄除け 7月20日〜23日 1,000円〜
八坂神社 疫病退散・厄除け全般 年間授与あり 800円〜

上の表はあくまで目安です。山鉾によっては授与期間や初穂料が変わる場合がありますので、各山鉾町の公式情報を事前に確認するようにしてください。初穂料については「各山鉾ちまきの初穂料一覧」の項目でさらに詳しく解説しています。

祇園祭の粽(ちまき)とは?基礎知識

粽(ちまき)の意味と特徴

祇園祭のちまきは、笹の葉で包まれた細長い形のお守りです。端午の節句に食べる「ちまき」と形が似ているため混同されやすいのですが、中身は食べ物ではなく、厄除けを祈願した授与品(お守り)です。

笹の葉は古来より邪気を払う植物とされてきました。その笹を使ってつくられたちまきには、疫病や災いを遠ざけるという意味が込められています。山鉾ごとにデザインや形が少しずつ異なり、授与いただくたびに「今年はどの山鉾にしようか」と選ぶ楽しさもあります。

粽の由来と歴史|疫病退散の祈願から生まれた厄除けお守り

祇園祭そのものの起源は、869年(貞観11年)に京の都を席巻した疫病の流行にあります。当時、全国66か国の国の数にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神様(牛頭天王)に疫病退散を祈願したのが祇園祭の始まりとされています。

ちまきもその流れを受け継いだ授与品です。笹の葉に包まれた形状は、古代中国から伝わった「邪気払い」の風習を取り込みながら、日本独自の信仰と結びついて今の形に定着しました。現代でも毎年7月の祇園祭に合わせて各山鉾町で丁寧に作られ、授与されています。

蘇民将来伝説との結びつき

祇園祭のちまきを語るうえで欠かせないのが「蘇民将来(そみんしょうらい)」の伝説です。旅をしていたスサノオノミコトが一夜の宿を求めたとき、裕福な弟・巨旦将来(こたんしょうらい)は断り、貧しい兄の蘇民将来が快く迎えました。その礼として、スサノオノミコトは蘇民将来の子孫に「茅の輪(ちのわ)を腰につけておけば疫病から守られる」と告げたとされています。

「蘇民将来之子孫也」という言葉は、そのご加護を受ける子孫であることを示す呪符として各山鉾のちまきに記されており、現代に至るまで受け継がれています。この伝説こそが、ちまきが単なる飾り物ではなく「家を守るお守り」として玄関に飾られる理由です。

食べられない?祇園祭の粽が食べ物ではない理由

観光で初めて祇園祭を訪れた方が「粽ってどんな味?」と思うのは、ごく自然なことです。見た目が端午の節句のちまきと似ているため、食べられると思う方も多いようです。

祇園祭のちまきに食べ物は入っておらず、笹を束ねて成形した「お守り」です。食べることはできませんし、開けることも想定されていません。玄関に一年間飾って厄除けの力をいただくものですので、持ち帰ったあとはそのまま飾るようにしてください。

かつて鉾から投げられていた「ちまき投げ」の歴史

現在のちまきは授与所で一つひとつ手渡しされますが、かつては山鉾の上から観衆に向けてちまきを投げる「ちまき投げ」という風習がありました。鉾の上に乗った稚児や関係者がちまきを投げ、それを受け取ることでご利益をいただけるとされていたのです。

現在はほとんどの山鉾でこの風習は行われていません。時代の流れとともに安全面や管理面の配慮から変化し、現在のような授与スタイルが定着しました。ちまき投げの伝統が残っている山鉾もごくわずかにあるため、訪問前に各山鉾町の情報を確認してみると、思わぬ発見があるかもしれません。

祇園祭 粽一覧|山鉾34基のご利益・種類まとめ

前祭(さきまつり)山鉾のちまき一覧とご利益

前祭は7月17日の山鉾巡行に向けて、7月13日〜16日の宵山期間に各山鉾でちまきが授与されます。前祭には23基の山鉾が参加しており、それぞれに特色のあるちまきが用意されています。

山鉾名 種別 主なご利益・特色
長刀鉾 厄除け・無病息災。唯一生稚児が乗る格別の鉾
函谷鉾 厄除け・家内安全。古き伝統を誇る
菊水鉾 長寿・健康長寿。菊の露の伝説に由来
月鉾 厄除け・縁結び。豪華な懸装品で知られる
鶏鉾 厄除け・諸願成就
放下鉾 厄除け・開運。日月星を御神体とする
船鉾 安産・縁結び。神功皇后の故事に由来
岩戸山 厄除け・開運招福
木賊山 子の迷子・子育て安全
伯牙山 友情・誠実。知音(知己)のご利益
四条傘鉾 傘鉾 厄除け全般
芦刈山 夫婦和合・縁結び
油天神山 学業成就・天神信仰
霰天神山 火除け・防火
保昌山 縁結び・恋愛成就
太子山 産業・技芸上達
占出山 安産・子授け
山伏山 厄除け・諸難除け
郭巨山 金運・子育て
蟷螂山 縁結び・恋愛成就。カマキリのからくりが人気
孟宗山 親孝行・家族愛
橋弁慶山 厄除け・武運長久
白楽天山 詩歌・芸術・学業

前祭の山鉾は数が多く、授与所も四条通・室町通・新町通を中心に広いエリアに散らばっています。初めて訪れる方は地図を手に取りながら巡ると効率よく回れます。

後祭(あとまつり)山鉾のちまき一覧とご利益

後祭は7月24日の山鉾巡行に向けて、7月20日〜23日の宵山期間に授与されます。後祭は11基の山鉾で構成されており、前祭に比べて人出が少なめなので、ゆっくりとちまきを授与いただきたい方にはこちらもおすすめです。

山鉾名 種別 主なご利益・特色
北観音山 厄除け・商売繁盛
南観音山 厄除け・家内安全
大船鉾 厄除け・航海安全・交通安全。2014年に150年ぶりに復興
鷹山 厄除け・五穀豊穣。196年ぶりに2022年完全復興
八幡山 厄除け・家内安全・商売繁盛
鈴鹿山 縁結び・厄除け。女性に人気
役行者山 厄除け・旅行安全・登山安全
黒主山 厄除け・開運
浄妙山 厄除け・武運
橋弁慶山(後) 厄除け・子育て
御所八幡山 厄除け・家内安全

後祭のなかでも、大船鉾と鷹山は近年復興を果たした山鉾として注目を集めています。長年休み鉾だったものが復活した歴史的な背景があるため、それぞれのちまきには特別な重みを感じる方も多いようです。

厄除けちまき(蘇民将来之子孫也ちまき)

山鉾のちまきのなかで最も代表的なのが、「蘇民将来之子孫也」と書かれた護符を付けた厄除けちまきです。ほぼすべての山鉾でこのタイプのちまきを授与しており、玄関に飾ることで家全体を厄から守るとされています。

護符に書かれた文字は各山鉾ごとに書体や様式が異なります。長年その山鉾の伝統を受け継いだ書き手による手書きのものも多く、細かな違いを見比べるのもちまき巡りの楽しみの一つです。

福寿増進ちまき

厄除けちまきとは別に、福寿増進を祈願した「福寿ちまき」を授与している山鉾もあります。菊水鉾や函谷鉾などで見られるタイプで、長寿・健康・家族の幸福などを願う内容が込められています。

厄除けちまきが「悪いものを遠ざける」役割であるのに対し、福寿ちまきは「良いものを引き寄せる」というニュアンスが強いと考えると分かりやすいかもしれません。両方を授与して玄関に飾るという方も、地元では珍しくありません。

各山鉾ちまきの特色・個性まとめ

34基それぞれのちまきには、その山鉾の由来や御神体にまつわる個性があります。縁結びのご利益があるとされる蟷螂山や保昌山のちまきは若い女性に人気ですし、安産祈願で知られる船鉾のちまきは妊娠中の方や出産を控えた家族への贈り物にされることも多いです。

「どのちまきを選ぶか」は、自分や家族が今年一番祈願したいことに合わせるのが最もシンプルな選び方です。特定のご利益にこだわらず、祇園祭で最初に目に留まった山鉾のちまきを授与する、という選び方ももちろんあります。信仰の形は自由ですので、自分なりのスタイルで楽しんでみてください。

祇園祭ちまき人気ランキングTop5

1位:長刀鉾のちまき

長刀鉾は祇園祭の象徴ともいえる鉾で、山鉾巡行では常に先頭を進む「くじとらず」の特別な存在です。唯一、本物の稚児(生稚児)が乗り込む鉾としても有名で、そのちまきへの信頼と人気はほかの山鉾と比べても格別です。

厄除け・無病息災のご利益があるとされ、「祇園祭のちまきといえば長刀鉾」と認識している方も少なくありません。宵山期間中はちまきを求める長蛇の列ができることもありますので、早めの時間に訪れるのがおすすめです。

2位:函谷鉾のちまき

函谷鉾(かんこほこ)は、中国の故事「鶏鳴狗盗」に由来する歴史ある鉾です。家内安全・厄除けのご利益があるとされ、地元の京都市民にも長く愛されています。

函谷鉾のちまきは授与品としての完成度が高いとされ、飾り方にもこだわりを持つ方が多いです。鉾の会所では鉾に関する展示も行われており、ちまきを授与いただきながら山鉾の歴史も学べるのが魅力の一つです。

3位:菊水鉾のちまき

菊水鉾は「菊の露を飲んで700歳まで長生きした」という仙人の伝説に由来する鉾で、長寿・健康長寿のご利益で知られる、健康を願う方にぴったりのちまきです。

授与されるちまきには独特の品格があり、ご年配の方へのプレゼントとしても人気を集めています。菊水鉾の会所ではお茶席も設けられることがあり、ちまきを授与いただいた後にゆっくりお茶をいただくという楽しみ方もあります。

4位:月鉾のちまき

月鉾は山鉾のなかでも最大級の鉾で、豪華な懸装品(けそうひん)でも名高い存在です。月にまつわる御神体を祀ることから、縁結びや厄除けのご利益があるとされています。

月鉾のちまきはその名の通り、優雅な雰囲気を持っています。玄関に飾ると存在感があり、華やかさの中に落ち着きを感じさせるとの声も聞かれます。月鉾の内部拝観と合わせてちまきを授与いただくのがおすすめです。

5位:鶏鉾のちまき

鶏鉾は古代中国の伝説「諫鼓鶏(かんここけい)」に由来する鉾です。「訴訟のない平和な世の中では太鼓を打つ者もなく、鶏が太鼓の上に巣を作るほどだった」という故事に基づいており、諸願成就・厄除けのご利益があるとされています。

鶏鉾のちまきは知る人ぞ知る存在で、前祭の山鉾が集まるエリアの中でも特に落ち着いた雰囲気の会所が魅力です。混雑が比較的少ない時間帯を狙って訪れると、ゆっくり授与いただけることが多いです。

おすすめの選び方|ご利益・目的別ガイド

数ある山鉾のなかからちまきを選ぶとき、ご利益を目安にするのがもっとも迷いにくい方法です。以下に目的別の参考をまとめます。

  • 厄除け・家全体の守護:長刀鉾・函谷鉾・北観音山
  • 健康長寿・無病息災:菊水鉾・南観音山
  • 縁結び・恋愛成就:蟷螂山・保昌山・鈴鹿山
  • 安産・子育て:船鉾・占出山・木賊山
  • 商売繁盛・金運:北観音山・郭巨山
  • 旅行・交通安全:大船鉾・役行者山
  • 学業成就:油天神山・白楽天山

ご利益を基準にするのも良いですが、ちまきを授与いただく山鉾との出会い自体も祇園祭の楽しみの一つです。宵山の夜、ちょうちんの明かりに照らされた山鉾の前でちまきを選ぶ時間は、京都の夏の風物詩そのものといえます。特定のご利益にとらわれず、自分がいいなと感じた山鉾のちまきを授与いただくのも、祭りらしい自然な楽しみ方です。

祇園祭ちまきの授与場所・授与スケジュール一覧

前祭(7月13日〜16日)ちまき授与スケジュール

前祭のちまき授与は、7月13日(宵々々山)から始まり、山鉾巡行前日の7月16日(宵山)まで行われます。各山鉾の会所(かいしょ)が授与所として機能し、昼から夜にかけて多くの参拝者が訪れます。

授与時間は山鉾によって異なりますが、一般的には午前10時〜11時頃から始まり、深夜近くまで授与されている山鉾もあります。16日の宵山は特に混雑しますので、できれば14日・15日の午前中に訪れるのが混雑回避のコツです。

後祭(7月20日〜23日)ちまき授与情報

後祭のちまき授与は7月20日から7月23日(宵山)にかけて行われます。後祭は前祭に比べて規模が小さく参加山鉾数も少ないため、比較的ゆっくりとちまきを授与いただける環境が整っています。

2014年に大船鉾が復興してから後祭への注目度が高まり、近年では2022年に鷹山が196年ぶりに完全復興したことで、後祭を目当てに訪れる方も増えています。復興山鉾のちまきは歴史的な背景もあって特別感があり、コレクターや祇園祭ファンの間でも人気です。

山鉾町ごとの授与場所・会所一覧

各山鉾のちまき授与は、それぞれの「山鉾町の会所」で行われます。会所とは、山鉾を管理する地域の組織(保存会)が祭りの期間中に開く拠点のことです。

エリア 主な山鉾 授与場所の目安
四条室町周辺 函谷鉾・月鉾・鶏鉾 各山鉾の駐車位置周辺に会所が設置
四条新町周辺 放下鉾・岩戸山・船鉾 新町通沿いの各会所
烏丸通周辺 長刀鉾・菊水鉾 長刀鉾は四条烏丸交差点付近
後祭エリア(新町通北) 北観音山・南観音山・大船鉾 新町通の北側エリア・大船鉾は四条新町南側

会所では、ちまきの授与に加えて懸装品(タペストリーや織物)の展示なども行われています。お気に入りの山鉾を見つけたら、ちまきを授与いただきながら展示もゆっくり見学するのがおすすめです。授与場所の詳細は毎年変わる場合もあるため、公益財団法人祇園祭山鉾連合会の公式サイトや各山鉾保存会の情報を事前に確認するようにしてください。

宵山・山鉾巡行の授与時間

宵山(前祭:7月16日、後祭:7月23日)は最も人出が多く、ちまきを求める列が長くなることがあります。授与時間は各山鉾によって異なりますが、多くの会所では17時〜21時頃が最も混雑するピーク帯です。

宵々山(14日・15日)の午前中から昼過ぎにかけては比較的空いており、落ち着いてちまきを授与いただけることが多いです。夜の雰囲気も魅力ですが、混雑を避けたい方は午前中の訪問を検討してみてください。

八坂神社のちまき授与

各山鉾のちまきは宵山期間中のみの授与ですが、八坂神社では祇園祭の期間以外でも年間を通じてちまきを授与いただけます。

八坂神社のちまきは「疫病退散・厄除け」のご利益が込められており、初穂料は800円〜程度が目安です。宵山を訪れることができない方や、年間を通じて家の厄除けをしたい方には八坂神社のちまきが便利な選択肢です。境内の授与所で気軽に授与いただけますので、観光のついでに立ち寄ってみるのも良いと思います。

ネット授与・通販に対応している山鉾

近年は京都を訪れることができない方のために、郵送での授与に対応している山鉾も増えています。具体的には函谷鉾・菊水鉾・大船鉾・鷹山などが郵送授与に対応しているとされており、各保存会の公式サイトや電話で申し込む形が一般的です。

ただし、郵送授与は毎年対応しているとは限りませんし、受付期間が限られていることも多いです。必ず事前に各山鉾保存会へ問い合わせるか、公式情報をご確認ください。「現地で授与いただく」という体験も祇園祭の醍醐味ですので、可能であればぜひ現地へ足を運んでみてほしいと思います。

祇園祭ちまきの値段(初穂料)・料金相場

各山鉾ちまきの初穂料一覧

ちまきの「値段」は正式には「初穂料(はつほりょう)」と呼びます。お寺・神社のお守りと同様に「価格」ではなく「神様へのお供えとしてお納めするもの」という位置づけです。

山鉾・授与場所 初穂料(目安) 備考
長刀鉾 1,000円〜 厄除けちまき。列が長くなりやすい
函谷鉾 1,000円〜 複数種類の場合あり
菊水鉾 1,000円〜 お茶席とセットの場合も
月鉾 1,000円〜 内部拝観料は別途必要
大船鉾 1,000円〜 復興記念ちまきは別価格の場合あり
鷹山 1,000円〜 復興ちまき。授与数に限りがある場合も
八坂神社 800円〜 年間授与。種類によって異なる
その他一般山鉾 1,000円〜1,500円 山鉾によって異なる

初穂料は基本的に1,000円前後が相場ですが、特別な復興記念ちまきや複数本セットのものは1,500円〜2,000円になることもあります。現地では両替がしにくい場合もありますので、小銭や1,000円札を複数枚用意しておくとスムーズです。

授与品以外の関連商品の価格帯

ちまき以外にも、山鉾の会所では様々な授与品や関連商品が販売されています。主なものを挙げると、絵馬・御朱印・手ぬぐい・クリアファイル・ポストカードなどがあり、価格帯はおおむね300円〜2,000円程度です。

山鉾によってはオリジナルグッズに力を入れており、ちまきとセットで購入するお守り袋や保管用の桐箱を用意しているところもあります。ちまきの保管・飾り方に役立つアイテムが揃っている場合もありますので、会所内をゆっくり見て回ると思わぬ掘り出し物に出会えることがあります。

粽の飾り方・保管方法・処分方法

ちまきの飾り方・吊るし方|玄関への正しい飾り方

祇園祭のちまきは、玄関の外側・扉の上部に吊るして飾るのが基本的な飾り方です。玄関は家への出入り口であり、外からの厄が家の中に入らないように守る場所とされています。ちまきを玄関の外に飾ることで、家全体を厄から守るという意味があります。

吊るす際は、ちまきに付いている紐や麻紐を使ってドアの上部や鴨居に取り付けます。強風で落ちないよう、しっかりと固定するのがポイントです。正面玄関に飾るのが一般的ですが、裏口や勝手口に飾る方も珍しくありません。

マンション・集合住宅での飾り方

「玄関の外に飾りたいけれど、マンションで廊下が共用部だから難しい」というご相談は、京都市内でも増えています。共用廊下への設置がマンションの規約で禁止されている場合は、玄関ドアの内側に飾る方法が一般的です。

玄関内に飾る場合は、ドアの正面に向かって見える位置に吊るすのがおすすめです。突っ張り棒を使ったり、マグネットフックを活用したりする方も多いです。「完全に外に出せない」という状況でも、玄関周りに飾るという意味は変わりませんので、できる範囲で飾ってみてください。

いつまで飾る?飾る期間の目安

ちまきは基本的に翌年の祇園祭まで飾り続けるのが一般的な習わしです。一年間家を守っていただいたちまきを、次の祇園祭のタイミングで新しいものと交換する、というサイクルが定着しています。

飾っている間に笹の色が変わったり、乾燥してパリパリになったりすることがありますが、それ自体は問題ありません。役目を果たしてくれている証だと考えれば、少し愛着も湧いてくるはずです。

古いちまきの処分・返納方法とマナー

一年が経ったちまきは、ゴミとして捨てるのではなく、各山鉾の会所や八坂神社に返納するのが正しいマナーです。宵山期間中に新しいちまきを授与いただくとき、古いちまきを持参して返納するのが最もスムーズな流れです。

どこの山鉾のちまきかにかかわらず、多くの会所や八坂神社では古いちまきを受け取ってくれます。返納されたちまきはお焚き上げなどの形で丁重に処理されます。近くに受け取ってもらえる場所がない場合は、近所の神社に持参して相談してみるか、白い紙に包んで塩を添えて処分するという方法もあります。いずれにしても、できる限り丁寧に扱うことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 祇園祭の粽はどこで買えますか?

「買う」ではなく「授与いただく」という表現が正式ですが、場所としては各山鉾の会所(宵山期間中)と八坂神社(年間)が主な授与場所です。前祭は7月13日〜16日、後祭は7月20日〜23日に各山鉾町の会所で授与されます。場所は四条烏丸・四条室町・四条新町を中心とした京都市中心部に集中しています。観光マップや祇園祭の公式サイトで各山鉾の位置を確認してから出かけると迷わずに済みます。

Q. 昨年のちまきはどう処分すればいいですか?

古いちまきは宵山期間中に各山鉾の会所、または八坂神社に持参して返納するのがベストです。「どこの山鉾のちまきか分からない」という場合でも、八坂神社で受け取っていただけることがほとんどですので安心してください。どうしても持参できない場合は、白い紙に包んで塩を添えてゴミとして出すという方法もありますが、できる限り返納することをおすすめします。

Q. ネット授与はどこでできますか?

郵送での授与に対応している山鉾は、函谷鉾・菊水鉾・大船鉾・鷹山などが知られています。ただし、郵送授与の対応は年によって変わることがありますので、各山鉾保存会の公式サイトや電話で最新情報を確認してください。授与期間も限られていることが多いため、早めの問い合わせが大切です。

Q. ちまきはどこに飾ればいいですか?

玄関の外側・扉の上部に吊るして飾るのが基本です。家の中への厄の侵入を防ぐという意味があるため、玄関外が理想的です。マンションなどで外に出せない場合は玄関の内側に飾っても構いません。吊るし方は付属の紐を使うか、麻紐などで固定するのが一般的です。

Q. ちまきのサイズや形に違いはありますか?

山鉾によってちまきのサイズや形には若干の違いがあります。細長いスタンダードなタイプが多いですが、太さや長さ、笹の巻き方、付属の護符のデザインなどに各山鉾の個性が出ています。複数の山鉾のちまきを並べて飾ると、それぞれの違いが見えてきて面白いです。特定のサイズにこだわる場合は、事前に各山鉾保存会に問い合わせるのが確実です。

まとめ|祇園祭の粽一覧を活用して宵山を満喫しよう

祇園祭のちまきは、京都の人々が千年以上にわたって大切にしてきた厄除けのお守りです。34基の山鉾それぞれにストーリーがあり、ご利益も形も少しずつ違います。前祭・後祭を合わせると7月13日から23日にかけて授与期間が続きますので、スケジュールに合わせてゆっくり巡ってみてください。

この記事でお伝えした内容を簡単に振り返ります。

  • ちまきは食べ物ではなく、疫病退散・厄除けを祈願した授与品(お守り)
  • 山鉾ごとにご利益が異なり、縁結び・安産・健康・商売繁盛など目的で選べる
  • 授与場所は前祭(7月13〜16日)・後祭(7月20〜23日)の各山鉾の会所と、年間授与の八坂神社
  • 初穂料の相場は1,000円前後。小銭・千円札の準備を忘れずに
  • 飾り方は玄関外の扉上部が基本。マンションなら玄関内でも可
  • 古いちまきは翌年の宵山期間中に会所や八坂神社へ返納する

初めて祇園祭を訪れる方も、毎年楽しみにしているリピーターの方も、ちまき選びは祭りの大切な時間のひとつです。ちょうちんの明かりに照らされた宵山の夜、自分にとってのちまきをゆっくり選んでみてください。

祇園祭の情報は毎年更新されますので、授与期間・場所・初穂料については必ず各山鉾保存会や祇園祭山鉾連合会の公式情報を事前にご確認ください。良い祇園祭をお過ごしください。

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