光明院京都の見どころと訪問ガイド|虹の苔寺を地元民が解説

光明院という名前を聞いて、ピンとくる方はどのくらいいるでしょうか。東福寺は知っているけれど、光明院は知らなかった、という方も多いかもしれません。

実は、地元の京都人の間では「知る人ぞ知る」名庭として長年愛されている場所です。観光ガイドに大きく取り上げられることは少ないのに、訪れた人のほとんどが「また来たい」と感じる——そんな不思議な魅力を持ったお寺が、光明院です。

東福寺の境内から徒歩数分のところに静かに佇むこの塔頭寺院には、昭和を代表する作庭家・重森三玲が手がけた名庭「波心庭」があります。苔の美しさから「虹の苔寺」とも呼ばれており、季節ごとに全く異なる表情を見せてくれます。

この記事では、光明院の歴史や庭園の見どころから、拝観料・アクセス・混雑情報まで、地元民目線でしっかり解説します。東福寺とセットで訪れるモデルコースや周辺グルメ情報も紹介しますので、初めての方もリピーターの方もぜひ最後まで読んでみてください。

  1. 光明院(京都)とは?虹の苔寺と呼ばれる東福寺の名庭を持つ塔頭寺院
    1. 光明院の基本情報と概要
    2. 東福寺の塔頭寺院としての歴史・由来
    3. 「虹の苔寺」という異名の由来
  2. 光明院の見どころ:重森三玲が手がけた名庭「波心庭」
    1. 波心庭(はしんてい)とはどんな庭園か
    2. 三尊石で構成された枯山水の世界
    3. 苔と白砂が織りなす昭和の名作庭
    4. 額縁庭園として楽しむ波心庭の鑑賞ポイント
    5. 雲嶺庭(うんれいてい)についても知っておこう
  3. 季節ごとの光明院の魅力:四季を通じて楽しめる庭園美
    1. 春:青もみじと苔の緑が美しい季節
    2. 夏:雨の日こそ輝く苔の額縁庭園
    3. 秋:紅葉と波心庭が織りなす絶景
    4. 冬:雪景色と枯山水の静寂な美しさ
  4. 光明院の拝観情報:料金・営業時間・注意事項
    1. 拝観時間と料金
    2. 拝観時のマナーと注意点
    3. 特別拝観・坐禅体験について
  5. 光明院へのアクセス:電車・バス・車での行き方
    1. 電車でのアクセス(JR・京阪)
    2. バスでのアクセス
    3. 京都駅・三条京阪・祇園四条からの行き方
    4. 東福寺から光明院への徒歩ルート
    5. タクシーでのアクセスと周辺駐車場
  6. 光明院周辺のおすすめスポット・モデルコース
    1. 東福寺と合わせて訪れたい塔頭寺院(芬陀院・霊雲院・退耕庵など)
    2. 光明院周辺のおすすめグルメ・カフェ
    3. 近隣の紅葉スポットと周辺観光情報
  7. 光明院についてよくある質問
    1. 光明院の住所・連絡先は?
    2. 光明院の定休日は?
    3. 光明院は雨の日でも楽しめる?
  8. まとめ:光明院は京都が誇る昭和の名庭園

光明院(京都)とは?虹の苔寺と呼ばれる東福寺の名庭を持つ塔頭寺院

光明院の基本情報と概要

光明院は、京都市東山区にある臨済宗東福寺派の塔頭寺院です。東福寺の境内の南東側に位置しており、東福寺の大きな観光ルートからやや外れた場所にあるため、観光客でにぎわう東福寺本坊と比べると、ぐっと落ち着いた雰囲気で庭園を楽しむことができます。

拝観は基本的に自由拝観(志納)形式で、一般的な拝観料として300〜500円程度の志納が求められます。開門時間に特別な制限は設けられておらず、訪れた多くの方が縁側に腰掛けながら庭を眺め、思い思いの時間を過ごしています。

庭園の中心となるのは、昭和の名作庭家・重森三玲が1939年(昭和14年)に手がけた「波心庭(はしんてい)」。苔の豊かさと枯山水の石組みが織りなす美しさは、季節を問わず多くの庭園愛好家を引きつけています。

項目 内容
正式名称 光明院(こうみょういん)
宗派 臨済宗東福寺派
所在地 京都府京都市東山区本町15丁目809
拝観料 志納(目安300〜500円)
拝観時間 日の出〜日没頃(目安)
定休日 基本なし(法要等で閉門の場合あり)
庭園名 波心庭(はしんてい)・雲嶺庭(うんれいてい)
作庭 重森三玲(1939年)

光明院の大きな特徴のひとつが、「訪れるたびに違う顔を見せる」ことです。春の青もみじ、梅雨時の潤った苔、秋の紅葉、冬の雪景色——同じ庭園でも季節によってまったく異なる表情を楽しめます。地元の方の中には、年に何度も足を運ぶリピーターが多いのも納得できます。

東福寺の塔頭寺院としての歴史・由来

光明院の創建は室町時代初期にさかのぼります。東福寺第32世住持であった龍山徳見(りゅうざんとっけん)によって開かれたとされており、長い歴史の中で幾度かの変遷を経てきました。

東福寺は京都五山のひとつに数えられる大寺院で、その境内には数多くの塔頭寺院が点在しています。塔頭とは、大寺院の境内や周辺に建てられた小さな寺院のことで、もともとは高僧の墓所を守るために設けられたものが多いとされています。光明院もそのひとつとして、東福寺の歴史の流れの中で守られてきたお寺です。

現在の庭園の姿は、1939年に重森三玲が作庭してから大きく変わりました。重森三玲は日本の伝統的な作庭技術を研究し、独自の革新的な解釈を加えた庭を全国各地に残した人物で、その代表作のひとつが光明院の波心庭です。歴史的な寺院の空間に、昭和の美意識が融合した稀有な場所といえます。

「虹の苔寺」という異名の由来

「虹の苔寺」という呼び名は、公式に命名されたものではなく、光明院の庭を訪れた人々の間で自然と広まった愛称です。特に雨上がりや梅雨の季節に、苔が鮮やかなグリーンに輝く様子が虹のように美しいと感じられたことから、こう呼ばれるようになったといわれています。

西芳寺(苔寺)が事前予約制で厳格な管理のもとに公開されているのに対し、光明院は比較的気軽に訪れることができる苔の名所です。このアクセスのしやすさも、「虹の苔寺」として多くの人に親しまれる理由のひとつになっています。

庭園に一面に広がる苔は、長年かけて育まれたもので、適度な湿度と光の加減によって表情が変わります。晴れの日の柔らかい緑、雨の日の深みある緑、そして光の角度によって変化するグラデーション——それが「虹」と形容された由縁なのかもしれません。

光明院の見どころ:重森三玲が手がけた名庭「波心庭」

波心庭(はしんてい)とはどんな庭園か

波心庭は、光明院の書院前に広がる枯山水式の庭園です。約200坪(660㎡)ほどの空間に、白砂・苔・石組みが緻密に配置されており、眺める位置や時間帯によってさまざまな表情を見せてくれます。

「波心」という名前は、「水面に波紋が広がる心の様子」を表しているとされており、白砂が水面を、石組みが島や岩礁を表現しています。庭の中を実際に歩くことはできませんが、書院の縁側や茶室の窓から眺めることで、その全体像を堪能できる構造になっています。

重森三玲は、日本各地の古庭園を精力的に調査・研究したことで知られる作庭家です。その知識と独自のデザイン感覚が凝縮された波心庭は、昭和の作庭でありながら、古典的な枯山水の精神をしっかりと受け継いだ名作とされています。

三尊石で構成された枯山水の世界

波心庭の石組みで特に注目したいのが、「三尊石(さんそんせき)」の配置です。三尊石とは、仏教の「中尊・脇侍(わきじ)」の形式にならい、中央に大きな石を置き、その左右にやや小さな石を配した組み方のこと。この構成が庭全体に宗教的な静謐さをもたらしており、単なる観賞用の庭ではなく、修行の空間としての側面も持ち合わせています。

三尊石の組み方は日本庭園の古典的な技法のひとつであり、重森三玲はそこに独自の力強い石の扱いを加えることで、従来とは一線を画した緊張感のある庭空間を作り上げました。波心庭の石組みは、どっしりと力強く、見る者に一種の迫力を感じさせます。

枯山水の魅力は、水がないにもかかわらず「水を感じさせる」点にあります。白砂に描かれた曲線の紋様が水の流れや波紋を表し、苔が点在することで干潟や水辺の植生を思わせます。庭をじっくり眺めていると、だんだんその世界観の中に引き込まれていくような感覚を覚えるかもしれません。

苔と白砂が織りなす昭和の名作庭

波心庭の苔は、単なる「飾り」ではなく、庭のデザインそのものに組み込まれた要素です。白砂の「水面」の中に苔のかたまりが島のように配置されており、石とともに立体的な景観を作り出しています。

特に雨の日や雨上がりには、苔が水分を含んで鮮やかなエメラルドグリーンに輝き、晴れた日とは全く異なる表情を見せます。「雨の日こそ光明院が美しい」と言う地元の人も多く、梅雨の時期にあえて訪れるリピーターも少なくありません。

昭和14年という戦前の時代に作られた庭が、80年以上経った今も「名作」として多くの人に愛されているのは、苔・石・砂という素材のシンプルな組み合わせが、時代を超えた普遍的な美しさを持っているからなのかもしれません。

額縁庭園として楽しむ波心庭の鑑賞ポイント

光明院の波心庭は、「額縁庭園」としての楽しみ方も広く知られています。書院の縁側から庭を眺めると、柱と軒が額縁のような枠を作り、その内側に庭の景色が絵画のように収まります。この構図の美しさが、多くの写真愛好家を引きつける理由のひとつです。

鑑賞のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 書院の縁側に座って正面から眺める(庭の全体像が把握できる)
  • 茶室「臥雲軒(がうんけん)」の窓から眺める(額縁効果が特に際立つ)
  • 光の入る時間帯(午前中の柔らかい光)を狙う
  • 雨の日・雨上がりに訪れると苔の色が特に美しい

縁側に腰を下ろして、ただ庭を眺めながら過ごす時間は、京都の観光の中でも特別な体験です。スマホを下ろして、ゆっくりと目の前の景色に向き合ってみてください。それだけで、来て良かったと感じられるはずです。

撮影は基本的に許可されていますが、三脚の使用や他の拝観者の迷惑になる行為は控えるようにしましょう。

雲嶺庭(うんれいてい)についても知っておこう

波心庭が光明院のメインの庭として知られていますが、境内には「雲嶺庭(うんれいてい)」と呼ばれる別の庭園もあります。雲嶺庭は書院東側の小庭で、波心庭よりも規模は小さいものの、石組みや苔の配置が丁寧に作られており、波心庭とはまた違った趣を楽しめます。

光明院を訪れた際は、波心庭だけでなく雲嶺庭もぜひ合わせて鑑賞してみてください。こちらは訪れる方が少なく、ひっそりとした静けさの中で庭と向き合える穴場スポットです。

季節ごとの光明院の魅力:四季を通じて楽しめる庭園美

春:青もみじと苔の緑が美しい季節

春の光明院は、瑞々しい「青もみじ」と苔の緑が美しく重なり合います。境内には数本のもみじがあり、葉が展開したばかりの春は、透き通るような黄緑色の葉が光を通して輝きます。秋の紅葉とはまた異なる、清々しい緑の世界が広がります。

見頃は4月から5月頃で、春の観光シーズンの東福寺本坊が混雑している時期でも、光明院は比較的穏やかな雰囲気で楽しめます。春の京都観光を計画している方には、東福寺と組み合わせて訪れることをおすすめします。

苔も春の水分を含んでふっくらとした様子を見せており、白砂との対比が特に鮮明に感じられる季節です。朝の光が柔らかい時間帯に訪れると、庭全体が淡い光に包まれて、幻想的な雰囲気を楽しめます。

夏:雨の日こそ輝く苔の額縁庭園

光明院の庭が最も輝くといわれるのが、梅雨から夏にかけての季節です。苔は湿気を好む植物のため、雨の日には水分を吸収して色鮮やかに変化します。波心庭の苔が深いグリーンに輝く光景は、まさに「虹の苔寺」の名にふさわしいものがあります。

晴れた真夏には木陰が涼しく、縁側に腰を下ろして庭を眺めるだけでひとときの涼を感じることができます。観光客が比較的少ない時期でもあるため、庭をゆっくりと独り占めできるような体験ができることもあります。

「雨だから観光はやめようかな」と思ったときこそ、光明院を訪れる絶好のチャンスです。傘を差しながらでも、縁側から眺める雨の日の波心庭は、特別な記憶として心に残る体験になるでしょう。

秋:紅葉と波心庭が織りなす絶景

秋の紅葉シーズン、東福寺は全国屈指の紅葉名所として多くの観光客が訪れます。光明院もその例に漏れず、境内のもみじが赤や黄に染まる秋は、波心庭の景観に格別の美しさが加わります。

白砂と苔の庭に、赤や黄色の落ち葉が散り積もる様子は、重森三玲が意図したかどうかに関わらず、まるで庭に秋が絵を描いているような風情があります。光明院は東福寺本坊の通天橋ほど混雑しないため、紅葉を落ち着いた環境で楽しみたい方に特におすすめのスポットです。

紅葉のピークは11月中旬から下旬頃が目安ですが、年によって時期は前後します。訪れる前に京都の紅葉情報を確認しておくと、タイミングを逃さず楽しめます。

冬:雪景色と枯山水の静寂な美しさ

冬の光明院は、観光客が最も少ない季節でもあります。その分、庭の静寂さをより深く感じられる時期で、枯山水の石組みと白砂のコントラストが際立ちます。冬枯れの時期には苔の色も落ち着き、庭全体がモノトーンに近い色合いとなり、それがまた独特の侘びた美しさを生み出しています。

雪が降った日はまさに別世界です。白砂の水面が本物の雪に覆われ、石組みだけが顔を出す冬の庭は、写真に収めたくなる美しさがあります。ただし、京都市内での積雪は年に数回程度のため、タイミングよく訪れるにはある程度の運も必要です。

冬の朝は特に静かで、地元の人が散歩がてら立ち寄る姿も見られます。観光シーズンの賑わいとは全く異なる、凛とした空気の中の光明院もぜひ一度体験してみてください。

光明院の拝観情報:料金・営業時間・注意事項

拝観時間と料金

光明院の拝観は基本的に「志納制」で運営されています。境内に入る際に、志納箱へのお気持ちが求められる形式で、目安として300〜500円を納めるのが一般的です。拝観券の発行はなく、入口の志納箱に各自が納めるシンプルな仕組みです。

項目 内容
拝観料 志納(目安:300〜500円)
拝観時間 日の出〜日没頃(概ね6:00〜17:00目安)
定休日 基本なし(法要等による臨時閉門あり)
公式サイト なし(情報は訪問または電話確認が確実)
事前予約 坐禅体験のみ要予約(詳細は後述)

拝観時間は厳密に定められているわけではなく、「日の出から日没まで」が基本的な目安となっています。日没後は境内が暗くなり、庭の鑑賞が難しくなるため、明るい時間帯に訪れることをおすすめします。

秋の紅葉シーズンなど特定の時期には、東福寺本坊で夜間特別拝観が行われる場合がありますが、光明院については常設の夜間拝観は実施されていません。訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。

拝観時のマナーと注意点

光明院は現在も住職が生活する「生きているお寺」です。観光施設のように整備された場所ではないため、静かに、丁寧に拝観することが求められます。以下の点に注意して訪れてください。

  • 庭園内(苔の上・白砂の上)への立ち入りは禁止
  • 大声での会話や騒がしい行動は控える
  • 三脚を使った撮影は他の拝観者の迷惑になる場合があるため要配慮
  • 飲食物の持ち込みは控えることが望ましい
  • ペットの同行は不可

特に苔や白砂は非常にデリケートです。うっかり踏み込んでしまうと回復に長い時間がかかります。縁側や指定された鑑賞エリアからのみ観賞するようにしてください。

法要やお盆・お彼岸などの時期は、住職の都合により急きょ閉門となる場合があります。遠方から訪れる際は事前に電話で確認しておくと安心です。

特別拝観・坐禅体験について

光明院では、事前予約制で坐禅体験を行っています。臨済宗の寺院らしく、禅の実践の場としての機能も持っており、一般の方でも参加できる形式で開催されています。

坐禅体験の詳細(開催日・時間・人数制限・費用など)は時期によって変動することがあります。参加を希望される場合は、必ず事前に光明院へ直接お問い合わせください。グループでの参加も受け付けている場合がありますが、少人数のほうが場の雰囲気を大切にしやすいでしょう。

庭を眺めるだけでなく、坐禅体験を組み合わせることで、光明院という場所を全身で感じる特別な体験になります。旅の中に少しだけ「静」の時間を持ち込みたい方には、ぜひおすすめしたいプログラムです。

光明院へのアクセス:電車・バス・車での行き方

電車でのアクセス(JR・京阪)

光明院へのアクセスは、電車が最も便利です。主要な路線は2つあり、利用する出発地によって使い分けるとスムーズです。

路線 最寄り駅 徒歩時間 特徴
JR奈良線 東福寺駅 約10〜15分 京都駅からわずか2駅、アクセスが非常に便利
京阪本線 東福寺駅 約10〜15分 三条・祇園四条方面からのアクセスに便利

JRと京阪はいずれも「東福寺駅」が最寄り駅で、両路線の駅は隣接しています。京都駅からはJR奈良線で2駅、約5分とアクセスが非常に良好です。三条や祇園四条方面からは京阪本線が便利で、こちらも東福寺駅まで数駅と近い距離にあります。

東福寺駅からは、東福寺本坊を経由して光明院へ向かうルートが一般的です。東福寺境内を通り抜けながら歩くと、道中も楽しめます。

バスでのアクセス

バスでも光明院に近づくことはできますが、電車と比べると少し不便さがあります。京都市バス「東福寺」バス停が最寄りで、そこから徒歩で10〜15分ほどかかります。

京都市内の主要観光地を回るバスルートからは、電車のほうがスムーズにアクセスできるため、東福寺・光明院のみを目的に訪れる場合は電車の利用を優先することをおすすめします。京都市バスは観光シーズンに非常に混雑することが多く、時間が読みにくいという点も考慮してください。

京都駅・三条京阪・祇園四条からの行き方

出発地 経路 所要時間(目安)
京都駅 JR奈良線→東福寺駅下車→徒歩約10〜15分 計約20〜25分
三条京阪 京阪本線→東福寺駅下車→徒歩約10〜15分 計約20〜25分
祇園四条 京阪本線→東福寺駅下車→徒歩約10〜15分 計約20〜25分

どちらの出発地からも、電車移動自体は10分以内とコンパクトにまとまっています。徒歩の道中は住宅街と緑が混在する穏やかな道で、歩くこと自体を楽しむ余裕を持てるといいでしょう。

東福寺から光明院への徒歩ルート

東福寺と光明院はセットで訪れる方が多いため、東福寺からの徒歩ルートを把握しておくと便利です。

東福寺の三門(南大門)から南側へ進み、境内の東側を回り込むようにして南東方向へ進むと光明院が見えてきます。標識が少ない場所もあるため、地図アプリを活用しながら進むのがおすすめです。所要時間は徒歩で約5〜10分程度です。

東福寺から光明院への道は、一部細い路地を通ります。地図アプリの案内に従いながらも、周囲の看板をよく確認するようにしてください。

タクシーでのアクセスと周辺駐車場

タクシーを利用する場合は、「光明院(東福寺境内の塔頭)」と伝えるとスムーズです。京都駅からタクシーで約10〜15分、料金は1,000〜1,500円程度が目安となります。

自動車でのアクセスについては、光明院専用の駐車場はありません。東福寺周辺には有料の駐車場がいくつかありますが、紅葉シーズンなど観光ピーク時は満車になることも多く、渋滞に巻き込まれる可能性があります。観光シーズンは電車やバスでの来訪が圧倒的におすすめです。

光明院周辺のおすすめスポット・モデルコース

東福寺と合わせて訪れたい塔頭寺院(芬陀院・霊雲院・退耕庵など)

光明院のある東福寺の境内周辺には、個性豊かな塔頭寺院が点在しています。それぞれが独自の庭園や文化財を持っており、合わせて訪れることで東福寺エリアをより深く楽しめます。

特に庭園好きな方には、同じく重森三玲が作庭した「芬陀院(ふんだいん)」の庭園もあわせて訪れることを強くおすすめします。芬陀院は「雪舟寺」とも呼ばれ、室町時代の画僧・雪舟ゆかりの場所として知られています。

霊雲院は東福寺塔頭の中でも特に静かな雰囲気で、丁寧に手入れされた庭と落ち着いた空間が魅力です。退耕庵は、本堂前に広がる枯山水と池泉庭園が見どころで、アクセスが少し分かりにくいぶん、訪れる人が少なくゆったりとした時間を過ごせます。

光明院周辺のおすすめグルメ・カフェ

光明院のすぐ周辺には飲食店が少なく、東福寺周辺エリアは大きな商業施設も多くありません。ただし、少し歩けばいくつかの選択肢があります。

東福寺の参道沿いには、老舗の豆腐料理店や和食の食事処があります。京都らしい精進料理的なメニューを楽しめる場所もあるため、庭園鑑賞の前後に立ち寄るのもいいでしょう。もう少し足を延ばして伏見稲荷方面に向かうと、観光客向けの飲食店やカフェがそろっており、選択肢が広がります。

紅葉シーズンの昼時は周辺の飲食店も混雑することが多いため、早めの昼食か、ピーク時間を避けた時間帯に訪れるのがおすすめです。

近隣の紅葉スポットと周辺観光情報

光明院を訪れた際に合わせて回りたい周辺スポットを紹介します。

東福寺の「通天橋」は、京都を代表する紅葉スポットのひとつです。モミジの木が立ち並ぶ渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」を橋の上から見下ろす眺めは圧巻で、毎年多くの観光客が訪れます。光明院と東福寺を合わせて訪れれば、静と動の両方の紅葉体験ができる充実したコースになります。

光明院から南に足を延ばすと伏見稲荷大社があります。こちらは世界的にも有名な観光スポットで、千本鳥居が連なる参道は独特の景観を持っています。光明院とは対照的に活気のある観光地なので、静寂な庭園鑑賞のあとに訪れるとメリハリのある一日になるでしょう。

光明院についてよくある質問

光明院の住所・連絡先は?

光明院の所在地と連絡先は以下の通りです。

住所:京都府京都市東山区本町15丁目809
電話:075-561-7317

公式ウェブサイトは設けられていないため、最新の拝観情報や坐禅体験の詳細については、電話でのお問い合わせが最も確実です。訪れる予定の日程や、法要による臨時休業の有無なども、事前に確認しておくと安心して訪問できます。

光明院の定休日は?

光明院は基本的に年中無休で拝観できますが、住職が法要や仏事を行う際は閉門することがあります。特定の定休日は設けられていませんが、法事・法要・お盆・お彼岸などの時期には臨時閉門となる可能性があるため、訪問前に電話確認することを強くおすすめします。

遠方から訪れる方や、紅葉シーズン・桜シーズンに合わせて訪れる予定の方は特に、事前確認を欠かさないようにしてください。電話でひと言確認するだけで、無駄足を防ぐことができます。

光明院は雨の日でも楽しめる?

雨の日の光明院は、むしろ晴れの日よりも美しいとさえ言われています。苔が水分を含んで鮮やかに輝き、白砂とのコントラストが一層際立ちます。書院の縁側や室内から庭を眺めるスタイルが基本のため、雨に濡れることも少なく、傘を差さずに鑑賞できる環境が整っています。

また、雨の日は観光客が少ない傾向にあるため、庭をゆっくりと独占に近い形で楽しめることが多いのも魅力のひとつです。晴れた日に混雑している様子を見て次回に来たという方が、雨の日に訪れてその美しさに驚く——そんなケースもよく聞きます。

「雨の日は観光には不向き」という先入観を捨てて、ぜひ雨の日の光明院を体験してみてください。きっと忘れられない景色に出合えるはずです。

まとめ:光明院は京都が誇る昭和の名庭園

光明院は、東福寺の喧騒から少し離れた場所にひっそりと佇む、小さくも深みのある塔頭寺院です。重森三玲が昭和14年に作庭した「波心庭」は、苔・白砂・石組みというシンプルな要素で構成されながら、季節や天候によって全く異なる表情を見せてくれる庭です。

「虹の苔寺」という異名が示す通り、雨の日の苔の輝きは格別で、晴れの日とは別の美しさがあります。春の青もみじ、夏の深緑、秋の紅葉、冬の静寂——四季を通じていつ訪れても「来て良かった」と感じさせてくれる場所です。

志納制の拝観形式で気軽に立ち寄れる一方、坐禅体験を通じて禅の世界を深く体験することもできます。東福寺との合わせ訪れも非常に便利で、京都駅からのアクセスも電車で20〜25分ほどとコンパクトです。

次回の京都訪問では、ぜひ光明院を旅程に加えてみてください。観光ガイドの定番スポットとは少し違う、しみじみとした感動が待っています。

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